上記の画像は、実際にどこかの塗装会社で塗装されて数か月後、数年後の塗膜剥離が発生した現場の写真です。
下地のサイディングは難付着サイディングでした。
(もしくは昔あったリコート不可の塗膜)
ようやく塗装業界では難付着サイディングというフレーズが浸透してきたかと思いますが、
まだまだ総合リフォーム会社や、ホームセンターの外装リフォーム営業程度ですと、周知されておらず、お施主様が後悔される事もあるかと思います。
ここは一つ、専門会社として、改めて難付着サイディングについて確認の為に記事にしてみました。
難付着サイディングとは、簡単に分けると、
『光触媒加工がされたサイディング』
※KMEWの光セラやニチハのFugeシリーズが現行の仕様になります。
また、中には光触媒コートではなくても無機コーティングされたサイディングも
難付着の場合があります。
これらの上から一般的な、フィラー、サーフ、シーラーを下塗りに入れて仕上げ塗装を行い、碁盤目付着性試験を行うと、こんな結果になります。
↓↓
※上記の写真の手は私の手ではなくTV撮影頂いた時の女性インタビュアーの方にテープ剥離して頂いた時のものなのでご安心ください(笑)
なので、専用の無機有機ハイブリッドシーラー系の下塗りが重要となります。
さて難付着サイディングと呼ばれるものが市場に出回ってから実は20年は経過しています。
まだサイディングが主流の時代ではなかったのと、非常に高価な建材だったのもあり、当時のシェア率は低いので塗り替えのお見積り依頼でも、そうそう出会える代物ではなく、他人事と認識している業者様も多いかと思います。
ですが、
近年の難付着サイディングのシェアは年々拡大してきている為、
建売住宅では、ほぼ見ませんが、建築条件付きの新築だったり、大手中堅やハイエンドな住宅メーカーの建売住宅には使用される事が増えてきております。
今のタイミングでも15~20年経過して、シーリングが悪くなってきたからと外壁塗装の見積もり依頼を頂いた際に、南面でもチョーキングが全く発生していない場合には一度難付着サイディングと疑った方が良いでしょう。
お客様の為でもあり、自己防衛の為でもあります。
あるメーカーでは、難付着サイディングの診断方法をチャートかしているものもありますが、現代では通用しない項目もあるので注意が必要です。
1:1987年より前か
2:塗り替え塗膜があるかノーメンテナンスか
3:チョーキングしているか
4:30倍顕微鏡で覗きキラキラしたクリアー層があるか
5:ラッカーシンナーで溶解するか
ここです!『ラッカーシンナーで溶解するか』
これが間違いの元です。
確かに難付着サイディング販売初期のサイディングは非常に強いクリアー膜で加工されていたのでラッカーで溶解しませんでした。
ですが、上記に上げた現在に難付着サイディングは、
実はラッカーシンナーで溶解してしまう物が多くありました。
ついでに最近のサイディングは艶消しの物も多いので、
4番のキラキラした層があるかもチェック項目から消えます。
そういった状況から、
現時点では、難付着サイディングかどうかは、
15~20年経過しても『チョーキングが一切発生していない』
が当面の唯一疑いを持つ診断方法かと思います。
※いいアイデアがある企業様がいたら是非お教えください(^-^)
念のため、図面に建材仕様書がある場合は、確認するのも手かもしれません。
ただし、図面の仕様書は信ぴょう性に欠けるので半信半疑で確認してください。
(過去に、屋根材がコロニアルと記載されていて実はパミールなんてケースが数多くありましたので、)
その上で、少しでも可能性があるなら、
難付着専用の下塗りを採用してあげる事としっかりとその旨を説明してあげる事が優良施工会社の務めかと思います。
ちなみに大手塗料メーカーは難付着サイディングの上にクリアー塗装は出来ないとしていますが、中堅塗料メーカーの中には難付着サイディング対応としたクリアー塗料も出ていますので、メーカーに確認してもらうといいと思います。
(どのメーカーかは、会員さんには常に最新の情報を周知しています)
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