名だたる経営者が加盟する団体の理事長が執筆した書籍の中にこんな名言がありましたので、外壁塗装、リフォーム業界にも当てはめて自社の実績も元に記事にしたいと思います。
リッツカールトンホテルの考えでは、表向きのホテルの施設レベルやサービス面だけではなく、表には出ない裏方の対応レベルでも他のホテルにはない気遣いがあるそうです。
例えば、ホテルに来る宅配便や物資の搬入時にも、
いつもスタッフが荷降ろしを手伝い、さらには配送スタッフさんにもお茶を差し出すそうです。
その配送の方は
「ここまでおもてなしを徹底されているのはリッツのみです」
と言って感動していたそうです。
宿泊利用するユーザー向けのおもてなしレベルなら高級ホテルであれば、どこもハイクオリティを競っているのでしょうが、表には見えない裏面のクオリティーにも気を抜かないこの姿勢が、競合との差をつける秘訣だったりします。
外壁塗装、リフォーム業界にも言える事で、
塗装工事の際に、キレイに仕上げる事、丁寧に塗る事、挨拶に気を付けるのはもはや当たり前で、それ以外にも例えば
【現場の話しでは】
・日記のやり取りを紙ではなくLINEグループにする
・手書きのアンケートは面倒なのでオンライン化する
・施工写真はクラウド保存し、お客様がいつでもダウンロードできる
【職人に対しては】
・指示書をスマホでいつでも確認できるようにする
・評価制度を見直す
・スキル研修を定期開催する
【来客では】
・配送業者にはいつもお礼を一言
・営業に来た人を気持ちよく迎える
・トイレの清掃を当番制に
など、聞けば簡単に導入できる事や当たり前な事でも、実は仕組み化がされていなかったり、思い付きで始めたは良いけどすぐやらなくなったりすることがありませんか?
そういった事が、いずれご近所の噂となり、関わる人すべての評価となって紹介してもらったりに繋がり、広告費をばらまいて新規新規を追いかける必要なく集客コストを低減できる事に繋がると思います。
売上げは10億あっても周囲からの評判が悪く、
常にチラシなどの広告媒体に頼りきりで自転車操業的に高回転させてもなかなか利益が出ない会社よりも、
売上げは1億程度でも、紹介や口コミで見込みのお客様から声がかかる会社体制の方がよほど健全な経営と言えると思います。
これからの時代、一人の噂が持つ拡散力を侮っては、
地域密着としての人気店になる事が難しいと思います。
1件1件、職人一人一人のクオリティの重要性がどんどん問われる様になり、
チラシや広告物の物量だよりで中身がない会社は経営がますます大変になるのではないでしょうか。(あくまでも住宅市場での話しです)
ネット集客を始め、BtoCでの受注をますます強めたいなら、レビューなどの評判は切っても切れないですし、クオリティーが悪く、結果的に悪いレビューが付くと簡単には消せないのでストレートに痛い打撃になります。
逆にそこら辺をわかっている当会員の優良企業さんは業績もどんどん伸ばしています。