本日は、千葉市にて水谷ペイントのラジカル制御の真実、光触媒は諸刃の剣、無機と有機のメリットデメリットなど、これからの外壁塗装業界の主軸になる塗料の化学について学んできました。
ここで得られたノウハウは、塗料の選定に役立ったり、
相見積でも差を出せるプレゼン方法の基礎になり得るので優良会員様にはまとめて情報共有します。
さて、
最近では高性能塗料の位置づけで定番である無機塗料ですが、
そもそも無機塗料に使われる無機成分とは大きく分けるとシリカ系の事で、シリコン塗料と同一の無機原料の一つになります。
一般的には、シリコン塗料と無機塗料は全く別物とイメージされがちですが、
本当の裏の裏話しとなると、シリコン塗料の無機物含有量を少し上げただけでも『無機塗料として30年持ちます!』
と謳っている塗料メーカーも乱立しているため、真実はみえません。
そんな中でも、水谷ペイントさんは、これまで弊社が、あらゆる塗料メーカーの技術の方に質疑した中でも群を抜いていて、裏側の話しであったり他社製品の無機含有量を内々で公表してくれています。
え!このメーカーの無機含有量20%程度なの?
とか、80%も入れてたら住宅用としては固すぎて割れてしまうね。
とか、本質が見えてきます。
当会のメンバーは、超が付くほど塗装マニアックな代表と、優良会員さんで構成されているため、ある程度レベルの高い、勉強熱心な職人さんや社長さんでないと何を言っているのかわからないレベルの話も多く、
『嘘でしょ?』と言われることもありますが、
水谷ペイントさんの話しで一切間違っていないと確信しました。
一般の方も閲覧できる当サイトでは、今回の踏み込んだ内容は多くは話せませんが、まず理解した方が良いこととして、シリコン塗料だろうが、フッ素だろうが、無機だろうが、塗料樹脂としての耐候性を高く見立てていても、
色を構成する顔料によっては、数年で色あせてしまう塗料も多くあるという事。
有機顔料でも無機顔料でも、樹脂の配合構成によって色褪せが早かったり、
抽象的にいうと、白顔料=酸化チタンになるのですが、酸化チタンにもグレードもあり、ラジカル制御型でもコストを下げる為に、安い酸化チタン(白顔料)を使っているものは、フッ素や無機だったとしても長くは色が持たないという事実もあります。
ちなみにラジカル制御型というものは、実は最近開発されたものではなく、
昔から白顔料では使われていたってご存知でしょうか?
酸化チタンが劣化運動を起こさない様に、コーティングされたものを使用することをラジカル制御型と命名して販売されたわけです。
つまりちょっとグレードが高い白顔料を使ってくれていた塗料は、そもそもラジカル制御型塗料だった、という事になります。
今は塗料メーカーとして、そう命名した方が売れる市場なのでわざわざ何でもかんでもラジカルと表記していると言えます。
ちなみにラジカルにもグレードがありますね。
なかな奥が深いので、覚えた知識を意気揚々とそのままお施主さんに説明してもまず伝わらないですし、逆に煙たがられてしまうので得た知識も伝え方が重要になります。
そこは営業支援の内容になってくるのでここでは割愛しておきます。
会員さんに怒られてしまいますので…。
続いて、近年の屋根塗装で注意が必要とされている、
ノンアスベスト建材はもう当然ご存知だと思います。
代表的なニチハの【パミール】に続いて、次にかなり昔から言われていたセキスイの【かわらU】※年代でアスベスト含有とノンアスに分かれます。
そしてコロニアルNEOもかなり割れが多く発生しています。
ニチハのパミールは廃版になっているので安心ですが、
KMEWのコロニアルはどうでしょうか?
以前にメーカーに確認したところ、コロニアルNEO時代の脆弱な建材は認められていて、今のコロニアルクワッド以降はアスベストに代わる代替品で強度を上げているので大丈夫だそうです。
確かにここ10年の屋根は割れが少なくなってきていますね。
その他にも、ザルフ、シルバス、レサスなど、たまにしか出会わないノンアスの屋根材もあるので、現地調査で屋根を見ない時点で、その業者は悪質な会社と言ってもいいとすら思っています。
なぜなら、わかっていて塗装してしまうのも、わからなくて塗装してしまうのも、工事が始まってから塗装に不向きな事に気づいてお客様にカバー工法などを勧めるのも、全て勉強さえしていれば事前に回避してあげられる事でありハッキリ言って悪だと感じます。
なぜなら、その業者の会社方針であり、社員の勉強不足が原因だからです。
業務怠慢ですね。
いまだにパミールでボロボロの屋根に塗装を平気で行っている業者もまだいますが、どう考えて大丈夫と判断しているのか理解ができません。
下請けメインの職人さんは、元請けの指示通りにやらざるを得ないので、
泣く泣く塗装してるという声も多く聞こえます。
だからこそ、わかっている職人さんには元請けになる力をつけてほしいわけです。
そんな無知な営業会社は、層間剥離が始まっている部分をコーキング補修して塗装すれば、雨を吸わなくなりもう発生しないとでも思っているんでしょう。
これも勉強不足です。目線が建材の表面的な所しか見えていない証拠です。
パミールを含めすべてのスレート屋根は、横殴りの雨になると重なり部分から雨水が多少は侵入します。
スレートの裏側は未塗装の窯業板なので水分を吸います。
つまり表面をいくら保護しても裏側から少なからず雨水を吸っている事は明白で、これが抄造法(ミルフィーユ状)で製造されたパミールなどの脆弱建材には致命的になり、間違いなく症状は進行していくことになります。
現に、当会員さんからの提供で、ある業者がパミールを塗装して3年目の写真を共有してくれています。
見事に層間剥離で基材から剥がれが発生していました。
表面はしっかり塗装が密着しているにも関わらず。
もうすぐパミールのピークも過ぎようとしていますが、
これからもいつ粗悪建材が出てくるかわかりませんし、高耐久建材になると塗料の密着が懸念される場合もあるので、この外壁塗装業界に関わっていくのであれば、メーカーの言いなりにばかりならず、しっかりとした知識を養って、間違った診断やリスクが高い提案にならない様に心がけてほしいものです。
皆さんがよく目にするモニエル瓦の代表的なものと言えばこちらではないでしょうか?(地域によって異なるとは思いますが)
専用下塗りを入れずに一般的な屋根用のシーラーを塗装してしまうと、容易に剥がれますし、洗浄不足でも剥がれが発生します。
表層のスラリー層を完全に洗浄する事は出来ない為、
出来る限り洗浄でスラリー層を落とし、うっすら残ったスラリー層を専用シーラーで固めてしまうというイメージです。
似たような形状のセメント瓦もあるので、こぐちの形状で判断するとされています。
そんなモニエル瓦にも、波型状の物から平板状のものまであるのですが、
どれもこぐちを見れば診断できる中、シャプレというモニエルはこぐち形状に特徴がなく、うっかり通常シーラーを塗装してしまうと大変です。
めったにお目にかかれない瓦だからこそ、
「見たことない屋根だ」と感じたらとにかく徹底的に調べる事をオススメします。
場合によっては1枚外してチェックすると品番が記載されている事もありますから。
注意しなくてはいけないのは、図面には違う屋根材が記載されていることが少なくない事実です。
例えば、図面にコロニアルとかカラーベストと記載があっても安心してはだめで、屋根に登ったら実はパミールだったというケースもかなり多いですので。
今回は、あらゆるリスクをはらむ屋根塗装や外壁塗装の知識として、お話しできる範囲で共有させて頂きました。
しっかり診断する知識を持ち、それに見合った提案が出来ることで、
「ここまで知っている業者は御社だけだった」と安心されて御社に工事をお願いしたくなるものです。
営業トークだけで契約する営業マンが多い中で、本質を突いたお客様にリスクを負わせない提案こそが、私たち外装専門職人だからできる提案が武器となり
「正しい提案が出来て満足度が高い会社」
が各地域で増えてくれることを願っています。
塗装業界の経営支援や品質重視だからできる営業支援、広告を打たずにコストを最小限で集客が出来て契約も頂けるノウハウが詰まった有料会員サービスにご興味ありましたら一度お声かけ頂ければと思います。
まずは無料相談をご利用ください。
【支援各種】
・地域密着の外装リフォーム店の成功経営のすべて
・親方社長は契約率9割当たりまえ、営業スタッフでも7割成約に
・広告を使わない集客方法と成約方法でお施主様に広告費を転嫁しない
・質のいい職人発掘、協力業者発掘が無料で出来る方法
・下請け職人が最短6か月で元請け化に成功(月商1300万円)
その他、各エリアの成功会員様が日頃行っている事をすべて共有可能です。
※有料会員様はエリア制があるので入会できないエリアもございます。